第122回|30ヤードのアプローチ、落とし場所を決めている?

― キャリーとランを知れば、得意な距離が武器になる。―
第7章|100切りを安定させる実戦力編
― たまたまの99から、いつもの90台へ。―
ピンまで30ヤード。何ヤード飛ばしますか?
グリーンまであと少し。
ピンまでの距離は30ヤード。
こんな場面で、皆さんはどんなことを考えていますか?
「30ヤードだから、30ヤード打とう」
そう考えてアプローチをしている方も多いのではないでしょうか。
でも、アプローチでは、ボールが落ちてからも転がります。
30ヤード先のピンを狙うからといって、必ずしも30ヤード飛ばす必要はありません。
例えば、キャリー20ヤード、ラン10ヤード。
この組み合わせでも、合計30ヤードになります。
もちろん、実際の転がり方はクラブや芝の状態、グリーンの速さによって変わります。
大切なのは、ボールをどこに落とし、そこからどのくらい転がすのかを知ること。
今回は、30ヤードのアプローチを自分の得意なショットにするための練習方法を紹介します。
30ヤードのアプローチは、2つの距離で考えよう
アプローチの距離は、大きく2つに分けられます。
キャリー:ボールが空中を飛んで、最初に着地するまでの距離
ラン:着地したボールが転がって進む距離
例えば、ピンまで30ヤードの場合。
| キャリー | ラン | 合計 |
|---|---|---|
| 10ヤード | 20ヤード | 30ヤード |
| 15ヤード | 15ヤード | 30ヤード |
| 20ヤード | 10ヤード | 30ヤード |
| 25ヤード | 5ヤード | 30ヤード |
※距離の組み合わせを説明するための例です。実際にどの比率になるかは、クラブやショット、着地条件によって異なります。
同じ30ヤードでも、ボールの運び方にはいろいろな方法があります。
ここで覚えておきたいのは、自分のクラブで打ったとき、どのくらい飛んで、どのくらい転がるのかということです。
その感覚が身につけば、アプローチの距離感は少しずつ安定していきます。
まずは使い慣れたウェッジ1本で練習しよう
アプローチでは、PWや52度、56度など、いろいろなクラブを使う方法があります。
ただ、100切りを安定させるための練習として、最初から何本も使い分ける必要はありません。
まずは、自分が使い慣れたウェッジを1本選びましょう。
例えば、56度のウェッジ。
同じクラブを使い、振り幅やテンポをできるだけそろえて打ってみます。
そして、キャリーとランを確認します。
例えば、キャリー20ヤードを打ったときに、ランが何ヤード出るのか。
同じように打った10球で、キャリーとランがどのくらいばらつくのか。
ここを確認することが大切です。
1球だけピンに寄ったかどうかではなく、何度打っても似た結果になるか。
それが、得意なアプローチを作るためのポイントです。
平らなグリーンで、キャリーとランの関係を覚えよう
キャリーとランの関係を知るためには、できるだけ条件をそろえて練習することが大切です。
特におすすめなのが、傾斜の少ないグリーンを使った練習です。
上り傾斜では転がりが短くなりやすく、下り傾斜では長くなりやすくなります。
最初から傾斜のある場所で練習すると、自分のショットによる違いなのか、傾斜による違いなのか、分かりにくくなってしまいます。
まずは平らなグリーンで、
「キャリー15ヤードなら、どのくらい転がる?」
「キャリー20ヤードなら、どのくらい転がる?」
という基準を作ってみましょう。
この基準があれば、実際のコースで傾斜や芝の状態が変わったときにも、距離感を調整するための手がかりになります。
TrackManなら、グリーンの速さを変えて練習できる!
キャリーとランの関係を、より詳しく確認したい方には、TrackManを活用した練習もおすすめです。
TrackManのシミュレーターでは、グリーンの速さを9フィートなどに設定して、アプローチの着地後の転がりを確認できます。
例えば、同じウェッジで、同じようなキャリーのショットを打った場合でも、グリーンの速さが変わればランが変化します。
この違いを画面上で確認できるのが、大きな特徴です。
X-GOLF倶楽部のTrackMan設置店舗では、「練習モード」のターゲット練習を活用し、平らなグリーンを選んで練習する方法もあります。
傾斜の影響を抑えた条件で、落とし場所と転がりを繰り返し確認できるため、距離感の基準を作る練習に向いています。
TrackMan設置店舗
- X-GOLF倶楽部 金町店
- X-GOLF倶楽部 名古屋城北店
- X-GOLF倶楽部 みなとみらい店
- X-GOLF倶楽部 東京町田店
※利用可能な打席や機能、設定については、各店舗でご確認ください。
TrackManを使わない場合でも、練習グリーンなどで落とし場所と最終的に止まった場所を観察すれば、同じ考え方で練習できます。
大切なのは、機械を使うことそのものではなく、自分のショットのキャリーとランを把握することです。
30ヤードを得意にする、3つの練習ステップ
STEP 1|キャリーをそろえる
まずは、30ヤード先のピンを狙うために、ボールを落としたい場所を決めます。
例えば、キャリー20ヤードを目標にしてみましょう。
同じクラブで10球打ち、狙った着地点にどのくらい近づけられたかを確認します。
この段階では、ピンに寄ったかどうかよりも、キャリーのばらつきに注目してください。
STEP 2|ランを確認する
次に、着地してからボールが何ヤード転がったかを確認します。
例えば、キャリー20ヤードのショットが、合計28ヤードで止まったとします。
この場合、ランは8ヤードです。
ただし、1球だけで判断するのではなく、何球か打って傾向を確認しましょう。
同じクラブ、同じグリーン条件で練習することで、自分なりの基準が見えてきます。
STEP 3|最後は1球勝負!
キャリーとランの感覚がつかめてきたら、最後は実戦を意識した練習です。
例えば、
30ヤードのアプローチを1球。
次に20ヤードを1球。
そして、もう一度30ヤードを1球。
距離を変えてから、再び30ヤードに戻ってみましょう。
実際のラウンドでは、同じ場所から何球も打ち直すことはできません。
最初の1球で、自分が狙ったキャリーとランを再現できるか。
ここまで確認することで、練習場で身につけた距離感を、コースで使える技術へと近づけていきます。
目指すのは、毎回ベタピンではなく、大きなミスを減らすこと
100切りを安定させるために、30ヤードのアプローチを毎回1メートル以内に寄せる必要はありません。
まずは、大きなダフリやトップを減らすこと。
そして、グリーンに乗せられる確率を高めること。
さらに、キャリーとランの関係を知り、距離感を安定させること。
この積み重ねが、グリーン周りで余計な打数を増やさないことにつながります。
30ヤードから、1打でグリーンに乗せられる。
そんな自信を持てるようになれば、アプローチはスコアを支える大きな武器になります。
X-GOLF倶楽部で、得意なアプローチを作ろう!
「30ヤードのつもりなのに、いつもショートする」
「キャリーは合っているのに、転がりすぎてしまう」
そんな方は、キャリーとランを分けて確認してみましょう。
X-GOLF倶楽部では、シミュレーターを活用した練習やレッスンを通じて、自分のショットの特徴を確認しながら練習できます。
TrackMan設置店舗では、グリーンの速さなどの条件を設定し、キャリーとランの関係を確認する練習にも取り組めます。
まずは、使い慣れたウェッジ1本から。
自分の30ヤードを、頼れるショットに育てていきましょう!
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まとめ|30ヤードを打つ練習から、30ヤードを寄せる練習へ。
30ヤードのアプローチで大切なのは、単に30ヤード飛ばすことではありません。
ボールをどこに落とすのか。
そこから、どのくらい転がるのか。
その関係を理解して、繰り返し同じように打てるようになることです。
最初は、使い慣れたウェッジ1本で構いません。
キャリーをそろえ、ランを確認し、最後は1球勝負で試してみましょう。
落とし場所が安定すれば、30ヤードは頼れる武器になる。
第7章では、こうした「自分の強み」を一つずつ増やしていきます。
次回、第123回は「グリーン周りのパター、距離感を磨こう!」。
ウェッジだけでなく、パターも頼れる武器にしていきましょう!