第121回|100切りを安定させるなら、まず得意な距離を作ろう!

― 苦手を直すだけでは、スコアは安定しない。―
第7章|100切りを安定させる実戦力編
― たまたまの99から、いつもの90台へ。―
100を切れたのに、次のラウンドは105?
ゴルフを続けていると、こんな経験はありませんか?
「ついに99で回れた!」
ところが、次のラウンドでは105。その次は102。
一度100を切れたのに、なかなか90台が続かない。
そんなとき、多くのゴルファーは、ミスの原因を探し始めます。
「今日はドライバーでOBが多かった」
「アイアンを何回もダフってしまった」
「アプローチでトップしてしまった」
もちろん、ミスを振り返ることは大切です。
でも、苦手なショットを直すことだけが、100切りを安定させる方法なのでしょうか?
第7章では、少し違った視点から考えていきます。
それは、自分の得意なプレーを一つずつ増やすこと。
今回は、その第一歩となる「得意な距離」の作り方を紹介します。
苦手を直す練習だけでは、時間がかかることもある
例えば、あるラウンドでドライバーのOBが3回出たとします。
次の練習では、OBを減らそうとドライバーを中心に打ち込む。
これは決して間違いではありません。
ただ、ドライバーの方向性を安定させるには、スイングの改善や反復練習が必要で、すぐに結果が出るとは限りません。
その間にも、ラウンドではアプローチやパッティングで余計な打数を重ねてしまうかもしれません。
そこで考えてほしいのが、苦手の克服と並行して、得意なプレーを作ることです。
例えば、
- 50ヤードなら、自信を持ってグリーンを狙える。
- 30ヤードなら、大きなダフリやトップをせずに打てる。
- グリーン周りなら、パターで安定した距離感を出せる。
こうした技術が一つあるだけでも、ラウンド中の安心感は変わります。
大切なのは、すべてのショットを上手にすることではありません。
「この距離なら、自分は打てる」と思える武器を持つこと。
それが、安定した90台への第一歩になります。
まずは80ヤード以内から、得意な距離を一つ選ぼう
では、どの距離を練習すればいいのでしょうか?
おすすめは、80ヤード以内から、自分が比較的打ちやすい距離を一つ選ぶことです。
例えば、30ヤード、50ヤード、60ヤード、80ヤード。
最初から80ヤードを完璧に打とうとする必要はありません。
まずは、今の自分が成功しやすい距離を見つけましょう。
30ヤードが得意なら、30ヤードから。
50ヤードが打ちやすいなら、50ヤードから。
一つの距離を安定して打てるようになったら、少しずつ別の距離にも広げていきます。
ここで目指したいのは、ピンにぴったり寄せることではありません。
まずは、狙った距離を大きく外さず、グリーンに乗せられる確率を高めること。
100切りを安定させる段階では、難しいピンを狙う技術よりも、グリーンに確実に近づける技術が大きな助けになります。
得意な距離を作る、3つの練習ステップ
① 同じ距離を10球続けて打ってみよう
まずは、自分が選んだ距離にターゲットを設定します。
例えば50ヤード。
使用するクラブを1本決め、同じ距離を10球続けて打ってみましょう。
このとき、確認したいのは次の3点です。
- ボールを大きくダフったり、トップしたりしていないか。
- キャリーがどのくらいそろっているか。
- 左右に大きく曲がっていないか。
大切なのは、ベストショットの飛距離ではなく、10球全体のばらつきです。
1球だけピンそばに寄っても、残り9球が大きく散らばっていたら、まだ得意な距離とはいえません。
反対に、ピンにぴったり寄らなくても、10球の多くがグリーンに乗る範囲に収まっていれば、実戦で使える技術に近づいています。
② 振り幅とテンポをそろえよう
距離を安定させるには、毎回のスイングをできるだけそろえることが大切です。
例えば、50ヤードを打つと決めたら、まず自分に合う振り幅を探します。
その振り幅を基準に、同じテンポで繰り返し打ってみましょう。
注意したいのは、距離が合わないたびにスイングを大きく変えないこと。
ある球は強く振り、次の球は急に緩める。
これでは、なかなか距離感が安定しません。
同じクラブ、同じ振り幅、同じテンポで、どのくらい飛ぶのか。
自分の基準を作ることが、得意な距離につながります。
なお、振り幅だけで距離が決まるわけではありません。インパクトの当たり方やスイングスピードも影響するため、実際のキャリーを確認しながら調整しましょう。
③ 最後は1球勝負で確認しよう
同じ距離を10球続けて打つ練習に慣れてきたら、少し方法を変えてみましょう。
例えば、
50ヤードを1球。
次に80ヤードを1球。
そして、もう一度50ヤードを1球。
このように距離を変えてから、得意な距離へ戻ってみます。
同じ距離を続けて打っていると、少しずつ感覚が合ってきます。
でも、実際のコースでは、同じショットを何球も続けて打つことはできません。
だからこそ、久しぶりにその距離を打っても、いつものショットができるかを確認することが大切です。
これができるようになると、練習場での得意な距離が、コースでも使える武器に変わっていきます。
得意な距離があると、ゴルフに余裕が生まれる
例えば、50ヤードが得意になったとしましょう。
残り50ヤードの場面で、自信を持ってショットに入れるようになります。
もちろん、毎回グリーンに乗るとは限りません。
それでも、「どう打てばいいか分からない」という不安が減り、自分の基準でプレーできるようになります。
さらに、得意な距離が増えていけば、グリーン周りでの大きなミスを減らせる可能性も高まります。
ドライバーが少し曲がった日でも、アイアンの調子が悪い日でも、頼れるショットが一つある。
調子の良い日だけでなく、調子の悪い日にも使える技術。
それこそが、スコアを安定させるための「強み」です。
次の練習では、これを試してみよう!
今回は、難しい練習をたくさんする必要はありません。
まずは、自分が得意にしたい距離を一つ決めてください。
【得意距離づくり・10球チャレンジ】
- 80ヤード以内から、練習する距離を一つ選ぶ。
- 同じクラブで10球打つ。
- 大きなミスの回数と、狙った範囲に収まった球数を記録する。
- 振り幅とテンポを確認して、もう一度10球打つ。
- 次回の練習でも、同じ距離で結果を比べる。
グリーンを想定する場合は、練習場のターゲットの大きさを確認し、自分で成功範囲を決めておきましょう。
例えば、最初は10球中5球だったものが、6球、7球と増えていけば、練習の成果が数字で分かります。
一度の好結果だけで判断せず、別の日にも同じように打てるかを確かめることが大切です。
X-GOLF倶楽部で、得意な距離を見つけよう!
「自分の50ヤードは、どのくらい安定しているんだろう?」
「30ヤードのつもりなのに、毎回距離が違う……」
そんな方は、まず自分のショットを数字で確認してみましょう。
X-GOLF倶楽部では、シミュレーターを活用した練習やレッスンを通じて、ショットの距離や方向性を確認しながら練習できます。
キャリーのばらつきやミスの傾向を知ることで、自分に合った練習課題も見つけやすくなります。
100切りを目指す方も、一度100を切ったけれど90台が安定しない方も。
まずは、自信を持って打てる距離を一つ作ることから始めてみませんか?
お近くのX-GOLF倶楽部で、ぜひ取り組んでみてください!
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ブログとあわせて、ショットの考え方や練習のポイントを紹介しています。
まとめ|苦手を数えるより、武器を増やそう。
100を切れたのに、次は105。
そんなとき、ミスしたショットばかりを振り返っていませんか?
苦手を直すことは大切です。
でも、苦手なショットをすべて克服しなければ、90台で回れないわけではありません。
まずは30ヤードでも、50ヤードでもいい。
「この距離なら、自信を持って打てる」
そう思えるショットを一つ作りましょう。
その小さな強みを増やしていくことが、たまたまの99を、いつもの90台に変えていく力になります。
苦手を数えるより、武器を増やそう。
次回、第122回は「30ヤードのアプローチ、自信を持って打てる?」。
得意な距離を、さらに実戦で使える武器にしていきましょう!