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2026-10-22
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⛳️第117回「アプローチは転がした方が簡単?」

― 使い慣れた56度より、PWが正解とは限らない。―

こんにちは!X-GOLF倶楽部です⛳️

グリーン周りのアプローチ。

ゴルフのレッスンでは、よくこんなことを言われます。

「アプローチは、できるだけ転がした方が簡単!」

確かに、転がすアプローチにはメリットがあります。

でも、こんな疑問を感じたことはありませんか?

「いつも56度のウェッジで20ヤードを寄せているのに、急に52度やピッチングウェッジを使う方が難しくない?」

「PWで転がせと言われても、どこに落として、どのくらい転がるのか分からない……」

実は、この感覚はとても大切です。

理論上やさしいショットと、自分が実際にやさしく打てるショットは、必ずしも同じではありません。

今回は、アプローチの基本である「転がし」と「上げるショット」の違い、そして自分に合ったクラブの選び方について考えてみましょう。


① なぜ「アプローチは転がせ」と言われるの?

アプローチで転がしが勧められる理由は、比較的シンプルです。

一般的に、ロフトの少ないクラブを使うと、ボールを低く打ち出し、グリーン上を長く転がすことができます。

例えば、グリーン手前の花道からピンまで20ヤード。

56度のウェッジなら、ある程度ボールを上げてグリーンに落とすショットになります。

一方、PWなら、低めに打ち出して、落ちてから長く転がすことができます。

ロフトを大きく使うショットに比べて、低い転がしは大きな振り幅を必要としない場合があり、ミスを小さくできることがあります。

特に、ボールの下をくぐってしまうミスや、手前を大きくダフるミスが多いゴルファーには、有効な選択肢です。

ただし、転がしにも距離感が必要です。

グリーンの傾斜や速さによって、転がる距離は変わります。

転がせば必ず簡単になる、というわけではないのです。

② 56度でも、十分に転がしていることがある

ここで、10ヤードのアプローチを考えてみましょう。

平らなグリーンで、56度のウェッジを使うとします。

ピンまでの距離を歩数で10歩と考えた場合、

4歩先にボールを落として、残り6歩を転がす。

こんな距離感で打っているゴルファーもいるでしょう。

この場合、キャリーとランの割合は、

キャリー4:ラン6

です。

つまり、56度を使っていても、ボールが移動する距離の60%は転がっていることになります。

56度だからといって、必ずしも高く上げて止めているわけではないのです。

ここで重要なのは、

「転がすアプローチ=PWを使うこと」ではない。

ということ。

56度でも転がせますし、52度でもPWでも、打ち方によってキャリーとランの割合は変わります。

大切なのは、何度のクラブを使うかだけでなく、どこに落として、どこまで転がすかを理解していることです。

※キャリー4:ラン6は、この打ち方での一例です。56度なら必ずこの割合になるわけではありません。

③ 56度・52度・PW、何が違う?

では、クラブを替えると、アプローチはどう変わるのでしょうか。

基本的な傾向を整理してみましょう。

クラブ弾道の傾向ランの傾向
56度比較的高め比較的少なめ
52度56度より低め56度より多め
PWさらに低めより多め

※同じような打ち方をした場合の一般的な傾向です。実際のキャリーとランは、打点・スピン・グリーンの状態などによって変わります。

例えば、20ヤードのアプローチ。

56度なら、ある程度キャリーさせてから転がす。

52度なら、少し手前に落として転がす。

PWなら、さらに手前に落として、グリーン面を長く使う。

こうした使い分けが考えられます。

でも、ここで一つ問題があります。

使い慣れていないクラブでは、落とし場所と転がる距離の感覚が分からない。

普段56度ばかり使っている人が、急にPWを持っても、最初からうまく寄せられるとは限りません。

転がしが得意な人には簡単でも、慣れていない人には難しく感じる。

これは、ごく自然なことです。

④ いつもの56度を使い続けてもいい?

結論から言うと、

56度で安定して寄せられるなら、無理に替える必要はありません。

例えば、56度で次のような距離感を持っているとします。

  • 10ヤード:4歩先に落として、6歩転がすイメージ
  • 20ヤード:小さな振り幅で距離を合わせる
  • 30ヤード:60ヤードの約半分の振り幅
  • 60ヤード:9時から3時の振り幅

このように、振り幅と距離の関係が自分の中でできていれば、それは大きな強みです。

もちろん、実際の距離はスイングの速さや打ち方によって変わります。

でも、自分なりの基準があることは、アプローチの安定につながります。

特に、プレッシャーのかかるラウンドでは、慣れたクラブを持つ安心感も大切です。

「転がしが基本だから、必ずPWを使わなければならない」

そんな決まりはありません。

ただし、56度だけでは難しい場面もあります。

だからこそ、ほかのクラブを使う練習にも意味があるのです。

⑤ 52度やPWが有利になるのは、どんな時?

例えば、グリーン手前の花道からピンまで20ヤード。

ボールの手前もグリーン面も平らで、途中にバンカーや深いラフはありません。

こんな状況なら、52度やPWで低く転がすアプローチが有効になることがあります。

ボールを高く上げる必要がないため、比較的小さな振り幅で距離を合わせられる場合があるからです。

一方、次のような状況ではどうでしょう。

  • グリーン手前にバンカーがある
  • 途中に長いラフがある
  • ピンまでのグリーン面が短い
  • 砲台グリーンで高さが必要になる

こうした場面では、ある程度キャリーを出せる56度の方が適していることがあります。

つまり、

転がせる状況なら転がしを検討する。高さが必要なら上げる。

そして、その中から自分が安定して打てるクラブを選ぶ。

これが基本です。

⑥ いきなりPWではなく、まず52度を練習してみよう

普段56度を中心に使っているなら、最初からPWまで使い分けようとする必要はありません。

まずは、52度を一つの選択肢として増やしてみましょう。

おすすめは、20ヤードのアプローチ比較練習です。

● ステップ1:56度で10球

いつもの打ち方で20ヤード先のピンを狙います。

ボールをどこに落としているか。

そこから何ヤード転がっているか。

そして、ピンからどのくらい離れて止まるかを確認します。

● ステップ2:52度で10球

同じ20ヤードを52度で狙います。

56度と同じ振り幅にこだわる必要はありません。

20ヤード先のピンに寄せるために、どのくらいの振り幅が必要かを探してみましょう。

● ステップ3:結果を比較する

確認したいのは、次の3つです。

  1. どちらがピンの近くに止まりやすいか
  2. どちらが距離のばらつきが少ないか
  3. どちらがダフリやトップなどの大きなミスが少ないか

もし52度の方が安定するなら、新しい選択肢が増えたことになります。

反対に、56度の方が安定するなら、今の打ち方に自信を持てます。

大切なのは、一般論でクラブを決めるのではなく、自分の結果で決めること。

これが、実戦で役立つクラブ選びです。

⑦ X-GOLF倶楽部で、自分の距離感を作ろう!

アプローチの上達には、振り幅と距離の関係を知ることが大切です。

X-GOLF倶楽部のシミュレーターを活用して、まずは56度で10ヤード、20ヤード、30ヤードと打ち分けてみましょう。

慣れてきたら、同じ距離を52度でも打ってみます。

クラブを替えることで、打ち出しやキャリーがどう変わるのかを確認するのもおすすめです。

ただし、シミュレーターで表示されるランは、実際のグリーンの速さや傾斜と一致するとは限りません。

キャリーや打ち出しの傾向を練習で確認し、実際の練習グリーンで転がり方を確かめると、より実戦的な距離感が身につきます。

最初から何本ものクラブを使い分ける必要はありません。

得意な一本を基準に、少しずつ選択肢を増やしていく。

その積み重ねが、アプローチの自信につながります。


今日の学び|転がすのが正解じゃない。寄せられる方法が正解。

アプローチでは、よく「転がした方が簡単」と言われます。

確かに、転がしには多くのメリットがあります。

でも、慣れていないクラブで無理に転がすより、使い慣れた56度で安定して寄せられるなら、それも立派な正解です。

大切なのは、

どこに落として、どのくらい転がるか。

そして、

自分がどのクラブで一番安定して寄せられるか。

ということ。

56度で距離感ができているなら、それを大切にする。

そのうえで、52度やPWの転がしを練習して、選択肢を増やしていきましょう。

転がすのが正解じゃない。自分が一番寄せられる方法が正解。

そして、打つ前に考えたいのは、

「今回は、上げる必要がある? それとも転がせる?」

ということです。

クラブを選ぶ前に、状況を見て判断する。

打つ前に、スコアは動いている。


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